探偵の仕事内容②

探偵の仕事内容①に引き続き、リアルな探偵業務の内容を紹介していきます。

5.身元調査

身元調査は読んで字のごとく、対象者の身元を調べます。お見合いをした相手、または予定している相手の住所や職場や家族構成、企業の採用を予定している人物、クライアントのバックグラウンドや、反社会的勢力との交友の有無などがあります。ストーカーや誹謗中傷をしている人の住所や職場などの調査も含まれます。

6.盗聴発見調査

盗聴や盗撮が疑われる場合、住居や自家用車、行動半径内に存在するであろう盗聴器を見つけたり、盗撮の現場を押さえるための調査です。

尾行および張り込み

素行調査や浮気調査などで使われる方法です。対象者を見失うリスクを最小限にする目的で、1人ではなく複数で実施されることがほとんどです。

例えば都心部では3人から、都市の繁華街では4人、地方都市では2人など、それぞれの状況に応じて人員が配置されます。例えば浮気調査の場合、浮気相手との密会現場の証拠のための撮影や、会話の録音なども尾行や張り込みと同時に行われます。

聞き込み

対象者や周囲の人物から情報を集める方法です。対象者に会って直に質問をする「直接調査」や、周囲の人物に取材をする「側面調査」、電話で対象者や周囲の人間に取材をする「電話による取材調査」の3種類があります。

データ調査

対象者のデータから有力な情報を集めるやり方です。対象者のSNSのアカウントやブログなどから、近況情報やメールアドレスや所在地を調べたり、卒業アルバムや各種名簿、書籍などの出版物などを利用することもあります。

参考:浮気調査・不倫調査の手引き

探偵の仕事内容①

ここからは、実際の探偵の仕事内容について解説していきます。

1.素行調査

素行調査の内容は、対象者の張り込みや尾行と、証拠のための撮影です。夫や妻といった配偶者や子供、親類や恋人などの生活状況や交友関係を詳しく調べます。

企業からの依頼で、採用を予定している人や、従業員の勤務状況や不正行為の有無、ライバル企業への情報漏えいや、クライアントの反社会的勢力との関係の有無、お金を貸した相手や保険金の不正受給疑惑のある人などが対象となります。

2.浮気調査

浮気調査は、探偵業務の中でも比較的多くの割合を占める調査です。浮気相手や不倫相手との密会現場の証拠を押さえて、慰謝料の請求や親権など、その後の離婚を有利に進めたり、浮気相手と今後関係を断つ目的で使用します。

3.所在調査

所在調査とは、基本的には人の居場所を見つけるための調査です。家族や友人から依頼された家出人や、配偶者の不倫相手や浮気相手の住所や職場、借金をした後に引っ越しをしてしまい、行方がわからなくなった人、プライベートを秘密にしている婚約者や交際相手の住所や職場などが対象となります。他にも、内容証明郵便の送付や訴訟目的で調査するケースもあります。

4.信用調査

信用調査とは、対象者の財産である不動産や銀行などの金融機関の預貯金、株式などの証券や保険、債務の金額や返済状況などを調べるものです。個人はもちろん企業も対象となります。具体的には、離婚を前提とした配偶者の財産の総額や、訴訟相手や債権者がどの程度の財産を保有しているのか?などが調査されます。

警察や興信所と探偵ってどう違うの?

ここでは、似たようなイメージが持たれやすい、警察や興信所と探偵の違いについて解説します。

警察と探偵の違い

ドラマや小説では、探偵が事件現場で刑事と現場検証をしているシーンが描かれているため、誤解を招きやすいかもしれません。

基本的に警察は「刑事事件」を担当します。殺人や強盗などの犯罪の証拠を集めることで、検察で罪を確定させるためのサポートをします。状況によっては、捜査令状を持って、容疑者の住居や職場や潜伏先などに立ち入ることもあります。

一方で探偵は「民事」に関する調査が主なものとなります。浮気調査や身元調査、所在調査や素行調査などです。浮気調査であれば、浮気相手との逢瀬の証拠を集めます。身元調査の場合には、対象者の職場や住居、交友関係などを調べ上げます。

とはいえ、探偵が集めている情報が、結果的に警察の捜査に協力するということもあります。例えば家出人などの行方不明者の捜索などが該当します。

興信所と探偵の違い

興信所はもともと、企業の信用調査をする目的で、銀行などの金融機関の関係者が設立した経緯があります。そして同じ調査業務を営む探偵事務所は、個人からの依頼が主となっており、刑事などの元警察関係者が設立することがほとんどでした。

とはいえ、時の流れとともに、探偵事務所も企業などの信用調査を受け持つようになり、興信所も個人の身元調査なども行うようになっています。そのため、興信所と探偵の違いは、帝国データバンクなどを除き、以前ほど明確に区切られているとは言えないようです。

探偵に必要な資格

探偵としての業務を行うために、持っていた方が何かと役に立つ資格が存在します。ここでは、「探偵に必要な資格」について紹介します。

普通自動車運転免許

探偵の調査業務の中には、遠距離の移動も含まれます。電車やバスなどの公共交通機関も利用しますが、やはり自動車の運転免許は持っていた方が有利です。張り込みなどで車中泊となる可能性もあるためです。もちろんバイクの免許(中型免許)があればなお良しでしょう。

一級探偵調査士検定

一般社団法人日本探偵業協会が主催している資格試験です。探偵業務に必須の尾行や聞き込み、張り込みや撮影などの技術や、探偵業法や民法や刑法などの法令に関する知識が、一定以上あることを証明することにつながります。

筆記試験と技能試験があり、都道府県公安委員会に探偵業の届出をした人であれば国籍や性別を問わず受験できます。受験するためには、願書請求で10,500円、受験費用として21万円がかかります。1年に1回、1月の第4日曜日に行われています。

探偵業務管理者検定

こちらも一般社団法人日本探偵業協会主催の資格試験です。前述した一級探偵調査士検定の合格者もしくは、探偵事務所(法人)の役員、または個人の探偵事務所の事業主が受験できます。1年に1回、3月の第4日曜日に開催されます。

探偵業法や刑法や民法などの法令に関する筆記試験と面接試験に合格することで、資格の取得となります。受験のための願書請求に10,500円、受験費用に105,000円がかかります。

探偵のなり方

小説やドラマ、漫画やアニメや映画などで描かれる探偵のイメージは、事件のあるところにどこからともなく現れて、または居合わせて、独自の推理を推し進めて、真犯人の逮捕のために警察に協力するといったものかもしれません。

ところが実際の探偵は、事件を解決するといったことは一切ありません。リアルな探偵の仕事は、素行調査や浮気調査などの証拠集めが主なものとなっています。ここでは、「探偵の仕事の現実」として、まずは「探偵のなり方」について解説していきます。

探偵業の開業

日本で探偵になるためには、所轄の警察署から公安委員会に対して、探偵業務を始めるための手続きをする必要があります。要するに「明日から探偵になりますので、よろしくお願いします」という申請を行うだけで、探偵になることができるのです。

とはいえ、探偵になったからといって、すぐに仕事がある訳ではありません。まずはクライアントを探さなければなりませんし、そのための宣伝や営業活動も必要となります。そのため、いきなり探偵事務所を開業するのは、あまり現実的とは言えないでしょう。

探偵事務所への就職

最も現実的な探偵のなり方は、探偵事務所の調査員としての就職です。探偵学校に通って一定の知識を得てから就職する方法もありますが、探偵業界未経験者での就職も充分に可能となっています。入社後の新人研修や先輩調査員とともに実際に業務を行うことで、探偵の仕事を覚えていき、一人前の探偵に育て上げるシステムが確立されているためです。